蓮華蔵世界(2)

蓮華像世界(2)

画像−1と同じく、毘廬舎那仏(びるしゃなぶつ)の住む蓮華蔵荘厳世界(れんげぞうそうごんせかい)を示します。この世界は大きな蓮華の中にあり、この大蓮華は、風の渦と大地のいくえもの層、そしてその上の大海によって支えられています。

ここで風の渦すなわち螺旋(らせん)は、花びらを造形する基本要素で、数多くの螺旋を重ね合わせると花びらが形成できます。実は私が花を探して探査している数学的な領域も、いたる所に渦が生成される領域なのです。

毘廬舎那仏の放つ光明によって、この世界はまばゆいばかりに輝きます。文献(1)で毘廬舎那仏とはサンスクリット語で「輝きわたる、照らし出す」という意で、漢訳で光明遍照(こうみょうへんじょう)と訳されるそうです。